かつての少年の反乱

きょん

2016年01月11日 09:07

 竹田という男が亡くなった。評論家の肩書きを持ち、テレビのコメンテーターとして登場していた彼を偲ぶ朝のワイドショーを見ながら何故だか少年の日々が思い起こされた。
 それは小学校6年生の時だと思う。秋の大運動会を前にして50m短距離走だったか、いや選抜対抗リレーの予行練習だったかと思われるが、少年たちはある企みを実行した。この予行練習に仕掛けられた少年たちの策謀は、すぐに担当の教師に見破られ罰が下された。少年たちの策謀とはこういうものだった。リレーのトップランナーに選抜された4人の少年たちは予め示し合わせてスタートを切った。校内で選抜されたのだから競争は伯仲するのは当然であるにしても、その足並みはあまりにも揃いすぎていた。マスゲームでもあるまいし、その大きく湾曲するコーナーを4人はほぼ横一列の態勢をきれいな弧を描きながら駆け抜けようとした。教師の荒げた怒号が飛んだ。
 すぐさま制止され4人の少年たちは教師の前に列ばれれた。企みは失敗した。「おまえたち、ふざけているのか!予行練習だからといって手を抜くんじゃない。罰として全力疾走で校庭を2周しろ!」
 さて、あの出来事は何だったのだろう。



関連記事