南風東景　～パイカジアガリカタ～

昨日の深夜、それは静かに始まった。
最初は軽い吐き気感。
徐々に気分が悪くなり、トイレに駆け込む。
嘔吐。
だが、わずかな唾程度。
戻って横になる。
だんだんと腹痛を感じ始める。
ただそれほどの痛みではない。
また吐き気をもよおしトイレに駆け込む。
こんどは薄茶色の液体を吐き出す。
何度か繰り返す。
トイレに跪き冷や汗が出はじめる。
寝床とトイレを何度も行き来する。
やがて便をもよおす。
完全な水便。
嘔吐と下痢を何度も繰り返す。
そのうち吐く度に腹筋が痛み出す。
このまま嘔吐が続けば腹筋がバカになってしまうと心配になる。
もうこれ以上は苦痛に耐えられないか。
救急車を呼ぶしかないのか。
それともタクシーで病院に向かうか。
もう少しだけ耐えてみよう…
嘔吐と下痢を繰り返す。
夜が白み始めた。
冷や汗は治まっていた。
日が昇り始めたようだ。
嘔吐は治まりかけていた。
下痢も徐々に量が減り始めた。
鈍い腹痛は続いている。
ただ安静にしていれば苦痛は大分やわらいだ。
睡魔が訪れる。
外はだいぶ明るくなってきた。



いまだ全快せず
腹はまだ筋肉痛
食事はお粥