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Posted by TI-DA at

アジアの東と西の出来事

2014年04月13日

4月10日午後6時、太陽花学運は国会から退場した。
24日間に及ぶ国会占拠は逐次フェイスブックやツイッターなどで現場から状況が発信され、
外部にいる者でも相当に詳細な情報を入手することが可能で、
まさにITをフル活用した初めての反政府政治闘争だといえる。
また占拠した国会の中で学生たちは学業に励んでいたとも伝えられた。
この占拠が始まったその日に、
はるかアジアの反対側では、クリミアのロシア編入が強行されていた。

親ロシアのクリミア住民と反中国の太陽花学連の姿はパラレルに交錯する。
アジアの西では、クリミア人が自らロシア化を望んで編入を要求し、
もう一方の東では、台湾人が中国化を恐れて国会を占拠して両岸密約撤回を要求した。

クリミア編入は、将来の台灣併合を連想させるものであったかもしれない。



  

Posted by きょん at 18:55Comments(0)■台湾のこと

この国の行く末

2014年04月02日

理化学研究所が小保方晴子のSTAP細胞論文に不正があったという会見を行った。
理研が「全く新しい『万能細胞』の作製に成功した」と発表し、マスコミが世紀の大発見だと大騒ぎをはじめたのは1月30日のこと。
あっという間の豹変、見事な手の裏返し。
小保方さんのユニットの研究者たちは何を思っているのだろうか。

さて、歴史認識で韓国や中国から猛烈に批判される日本だが、うまく躱す事も出来ず、フラストレーションばかりが鬱積されていく。
かつて日本は軍縮において欧米列強に不平等な条約で押さえつけられ、満州の権益を取り上げようとされて国際連盟を脱退してしまった。
そのあとは周知のごとく、連合国軍との戦争になり、無条件降伏を受け入れ大日本帝国は滅び、アメリカに占領されてしまった。
それぞれの理由があって戦争を望んで突き進んだ国家指導者や多くの民衆にとっては自業自得だ。
これを吉田松陰が見ていたら何と言うのだろう。

たとえ国家は滅んでも、国土は奪われても、住民は生きていかねばならない。
漢民族は北方の満洲族に明国を滅ぼされ、清国によって276年に亘り征服され続けた。
支配される民族の心情とはどういうものか。

いま、台湾で起きていることを日本のマスコミは積極的には取り上げていない。
いわゆる文化人とか言論人などの類も大きな声を上げずひっそりと静観している。
もっとも敏感であるべき学生諸君ですら何ら行動を起こす様子がない。
東日本大震災の救援で見せた機敏性はない。
3月30日に太陽花學運リーダー・林飛帆が発した演説を聞くがよい。
四つの要求を掲げ「馬英九総統よ、出てきて答えよ!」と挑む彼の姿をしっかりと見るがよい。
この日本が支配される恐怖に立ち向かわねばならない状況が必ず来る。
人はどういう場合には敢然と立ち上がなければならいのか。
どうしても許してはならい場合にはいかにして歯を食いしばらねばならないのか。
いまこそ台湾の人々の姿を目に焼き付けておけ。
「ならぬものはならぬのです」
八重さんなら台湾の学生たちにどんな言葉をおくるのだろうか。



  

Posted by きょん at 07:56Comments(0)■世間のこと